新着論文:地上レーザ測量とUAS-SfM写真測量を用いた海食崖における体積変化抽出

Posted by Takuro Ogura on 6/17/2020 with No comments
MDPI社のオープンアクセス学術誌である「Sensors」に、本プロジェクトの早川・小花和の論文が掲載されました。PDFは以下のURLからダウンロードできます。

Hayakawa, Y.S., Obanawa, H. (2020.06) Volumetric Change Detection in Bedrock Coastal Cliffs Using Terrestrial Laser Scanning and UAS-Based SfM. Sensors, 20(12), 3403. doi.org/10.3390/s20123403


外房の「雀島」と呼ばれる陸繋島で、数ヶ月に一度の観測を5年継続し、その間の地形変化を詳細に見積もった成果になります。
TLS(地上レーザ測量)とUAS-SfM(無人航空機からのSfM写真測量)を組み合わせて、島全体の3次元モデルを構築・比較し、変化した場所の体積を逐一算出するという手法、DVE(Differential Volume Estimate)を提案しました。
この結果によると、平均して月におよそ30 m3 の岩盤が削られ、失われていることがわかりました。おおよそ、あと30年でこの島はほぼ消滅するといった算定になります。

現地調査のたびに形を変えていく岩盤地形というのも、珍しいものです。
実際、この先この島はどのように変化していくでしょうか。
これからも引き続き調査を継続していきたいと考えています。

なお、本論文は、本プロジェクトが主催している特集号 "Multi-Sensor Techniques for Topographic Mapping"のシリーズになります。こちらの特集号の原稿〆切は2020年12月31日まで延長されましたので、ぜひ投稿をご検討いただけますと幸いでございます。

詳細は以下の記事をご覧ください。
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