2022/11/03

開催報告:公開セミナー「地学・地理教育のための地表環境の科学 ―地形をさまざまな視点からひも解く方法―」

公開セミナーを実施しました。約10名の方に参加いただき、講義から簡単な実験、また3D計測など実演・実習を交えた充実した1日となりました。


会場は北大・地球環境科学研究院

砂で地形実験

スマホで3D計測

3D地形模型を観察

記念撮影

外は紅葉

銀杏並木も真っ黄色




2022/10/21

公開セミナー「地学・地理教育のための地表環境の科学 ―地形をさまざまな視点からひも解く方法―」

11月3日(木・祝),中高教員を主な対象とした(しかし,どなたでも参加可能な)無料公開セミナーを行います。地形鮮明化プロジェクトと日本地形学連合が主催です。

http://jgu.jp/conference/forteacher.html

ご興味のある方は,奮ってご参加ください。

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日本地形学連合(JGU)公開セミナー

地学・地理教育のための地表環境の科学 ―地形をさまざまな視点からひも解く方法―

日時:2022年11 月 3 日[木・祝]10:00-16:00

会場:北海道大学地球環境科学研究院 D101室

プログラム:

9:30 受付開始

10:00〜10:10 開会挨拶

10:10〜11:40 柏谷健二(金沢大)

地表変動の科学-地形の変化と湖沼堆積物情報(講義)

11:40〜12:50 昼休み

12:50〜14:20 目代邦康(東北学院大学)

教室でできる地形のハンズオン学習(講義/実習)

14:30〜16:00 早川裕弌(北海道大)

地形を視るためのドローン写真やレーザの活用法(講義/実習)

16:00  閉会挨拶


対象:高校地学教員,高校地理教員,中学理科教員 ほか,地学・地理教育に興味ある方

参加登録費用:無料

参加登録締切:11月2日(水)

下記リンク先(Peatix)からお申込みください。

https://jgu2022-open-seminar.peatix.com/


主催:(一社)日本地形学連合,地形鮮明化プロジェクト(北海道大学地球環境科学研究院)

共催:北海道理科教育研究会 地学研究委員会,北海道地理学会

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日本地形学連合2022年秋季大会・地形鮮明化プロジェクト関連発表リスト

 2022年11月5日(土)~ 6日(日)に北海道大学農学部で日本地形学連合(JGU)2022年秋季大会が開かれます。現地開催と、オンライン会議システムを利用したハイブリッド形式での開催です。

https://sites.google.com/view/jgu2022/

今回、例年より多くの発表申し込みがありました。

初日には国際シンポジウム「Engineering Geomorphology」も行われます。

一般発表では、本プロジェクト関連で以下の発表があります。


大会参加はどなたでも可能です。現地、オンラインいずれでもお好きな方で参加できます。

※事前登録が必要です:https://jgu2022.peatix.com/


11 月5日(土)


16:45 – 17:00 [O02] 

Meng YU (Graduate student, Hokkaido University), Teiji WATANABE (Hokkaido University), Yusuke KOBAYASHI, Ting WANG (Graduate student, Hokkaido University) Yuichi S. HAYAKAWA (Hokkaido University) : Mapping periglacial landforms in the Hokkai-daira plateau, Daisetsuzan National Park, Japan by UAS.


17:00 – 17:15 [O03]

Abdul Azim Muhammad ZULHILMI (Graduate student, Hokkaido University) and Yuichi S. HAYAKAWA (Hokkaido University): Re-assessment of the susceptibility and spatial characteristics of landslides in Atsuma region after the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake.


11月6日(日)


口頭発表特別セッション(吉田英嗣会員追悼)

「山から海への地形的コネクティビティ ー自然地理的視点からー」

座長:早川裕弌(北海道大学)・小花和宏之(北海道農業研究センター)・齋藤 仁(名古屋大学)


10:00 – 10:15 [O13-SS] 

早川裕弌(北海道大学)・小花和宏之(北海道農業研究センター)・渡辺悌二(北海道大学)・王 婷・小林勇介・ファティマ チャウドハリー(北海道大学・院):然別・東ヌプカウシヌプリの岩塊斜面における無人航空機を用いた地形・温度計測と地形プロセスの推定.


10:30 – 10:45 [O15-SS] 

小口 高(東京大学)・早川裕弌笠井美青(北海道大学)・河本大地(奈良教育大学)・飯塚浩太郎(東京大学)・Lucian Dragut(ティミショアラ西大学)・Mihai Micu(ルーマニアアカデミー地理研究所):ルーマニアのマスムーブメントに関する国際共同研究.


10:45 – 11:00 [O16-SS] 

田中 靖(駒澤大学)・八反地 剛(筑波大学)・古賀 亘(基礎地盤コンサルタンツ)・河野孝俊(国際航業)・古市剛久(森林総研)・土志田正二(消防研究センター)・小倉拓郎(筑波大学):放射性炭素年代と土層発達シミュレーションモデルから推定される谷頭凹地の埋積速度と拡散係数 -広島市の花崗岩山地流域の事例-.


14:20 – 14:35 [O21]

松岡憲知(茨城大学)・篠原叶実(秋田河川国道事務所)・伊藤敦哉(大子清流高校)・牛込佳太(茨城大学・学)・小倉拓郎(筑波大学)・小玉芳敬(鳥取大学)・金山恭子(山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館):海食凹地形の分類と形成条件.


15:50 – 16:05 [O26] 

高木 優(筑波大学・学)・小倉拓郎(筑波大学)・佐藤昌人(防災科学技術研究所)・田村裕彦(田谷の洞窟保存実行委員会):林床の地形計測を想定した低価格モバイルLiDARスキャナの運用に関する検証.


16:05 – 16:20 [O27] 

原田駿介(筑波大学・院)・小倉拓郎(筑波大学)・八反地剛(筑波大学)・早川裕弌(北海道大学):UAV-LiDARを用いた廃道路面の計測に基づく山地斜面における土砂移動の評価 ―10年単位での時系列解析―.


16:20 – 16:35 [O28] 

鹿野友渚(筑波大学・学)・小倉拓郎(筑波大学):新学習指導要領の地学・地理における地形学習の内容・構造の分析 ―校種間の連続性や空間スケールに着目して―.


ポスター発表


[P05-SS] B. M. Refat FAISAL (Graduate student, Hokkaido University), Yuichi S. HAYAKAWA (Hokkaido University), Tetsuya TAKAGI (JALUX Inc.): Topographic characterization of the middle Brahmaputra river basins


[P06-SS] 齋藤 仁(名古屋大学):日本アルプスにおける地すべりの規模-頻度特性


[P07] Tennyson L. W. Lo (Graduate Student, Hokkaido University), Yuichi S. HAYAKAWA (Hokkaido University) : Changes in drainage basin morphometry following coseismic landslides by the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake: Insights from three-year observation


[P08] Xinyue YU (Graduate student, Hokkaido University), Yuichi S. HAYAKAWA (Hokkaido University): Vegetation recovery assessments in landslide-affected areas using Sentinel-2 imagery after the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake


[P16] 小倉拓郎(筑波大学)・水野敏明(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター)・片山大輔(滋賀県立琵琶湖博物館)・山中大輔(前・滋賀県立琵琶湖博物館)・佐藤祐一(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター):RTK-UAVと河床変動シミュレーションを用いた魚道設置事業の支援 ~東近江市版SIBによるビワマス魚道を対象として~


[P20] 富所 晨悟(筑波大学・院)・佐藤 昌人(防災科研)・小倉 拓郎・八反地 剛(筑波大学):LiDARと写真測量で作成したタフォニの三次元データの比較-野島崎における事例-



2022/07/20

開催報告:筑波大学高校生公開講座:地理総合ステップアップ!地理情報システム(GIS)・ドローンを使って地域を分析してみよう

7月9日(土)に、筑波大学1Dサテライトにて、本プロジェクトの小倉が、「筑波大学高校生公開講座:地理総合ステップアップ!地理情報システム(GIS)・ドローンを使って地域を分析してみよう」を開催しました。地形鮮明化プロジェクトも共催しております。当日の様子を筑波大学地形学分野のウェブサイトでまとめております。


筑波大学地形学分野ウェブサイト
https://chikei-tsukuba.blogspot.com/2022/07/gis-uav.html


また、8月8日(月)にも同じ内容のイベントを開催予定です。まだ空きがありますので、興味のある方は参加登録いただけますと幸いです。

以下のリンクの左上「講座・講習一覧」に「地理総合」と入力して検索!https://www.kuaskmenkyo.necps.jp/JssOpenClass_Tsukuba/



2022/06/01

【日程追加】筑波大学高校生公開講座「地理総合ステップアップ!地理情報システム(GIS)・ドローンを使って地域を分析してみよう」

※(2022/6/10追記)6/11の回は最少開催人数を満たさず中止となりました。参加登録いただいた皆様には申し訳ありませんでした。代替日程として8/8(月)も開催予定です。参加ご検討ください。

2022年7月9日(土)・8月8日(月)に本プロジェクトの小倉が高校生公開講座「地理総合ステップアップ!地理情報システム(GIS)・ドローンを使って地域を分析してみよう」を開催します。高校生の皆さん、ぜひ筑波大のキャンパスでワンランク上の地図を作ってみませんか?

日時:2022年7月9日(土)10:00-16:00
   2022年8月8日(月)10:00-16:00

場所:筑波大学1Dサテライト端末室 ※対面開催

定員:各回30名

概要:地図アプリや位置情報を用いたゲームなどに使用されている「地理情報システム(GIS)」の原理を学び、実際にデータの閲覧、編集、解析を体験してもらいます。その上で、実際に研究で使用しているドローンや3Dプリントも紹介します。

講師:小倉 拓郎(筑波大学生命環境系 助教)
   山内 啓之(東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程)

協力:地形鮮明化プロジェクトGIS-OER WG

申込:https://www.kuaskmenkyo.necps.jp/JssOpenClass_Tsukuba/
左上の「講座・講習一覧」をクリックし、「地理総合」で検索!




2022/05/20

JpGU 2022 スーパーレッスン「ドローンで3次元計測をしてみよう!」開催

JpGU 2022 のイベントとして、初心者向けの講習会を行います。大会参加者限定で、初心者向けとなります。月曜の実技は屋根付きのフットサルコートを借りて行います。火曜の座学は展示場特別会場での実習です。20名限定、ご参加お待ちしております。

申込方法:大会参加者のConfitシステムからログインし、プログラム一覧から当該イベントを探してください(タイムテーブル→5月23日→一番右側の列(EV-03)にあります)。さらにその先に、申込フォームへのボタンがあります。見つからない場合、以下からお入りください。

 申込フォーム https://forms.gle/XA6pUTXwWwk3nKgU7

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「ドローンで3次元計測をしてみよう!」

地形の起伏や木の高さなど、様々な対象物の3次元形状を測る方法として、ドローン計測が利用されています。本講習会では、「興味はあるけれど、周りで使っている人がいないから、どういうものかよく分からない」という方々を対象に、実際にドローンを飛ばして対象物を空撮し、そのデータから3次元モデルを作成するまでの一連の流れを、実技および座学により体験していただきます。※本講演会はドローン計測未経験者向けです。

日時・場所

2022年5月23日(月)14:00-16:00(実技)

ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA(海浜幕張駅より徒歩約12分)

2022年5月24日(火)9:00-10:30(座学)

   展示場ホール特別会場1(ハイブリッド開催)

参加費(会員):2,000円(学生1,000円)(Peatixによる支払い)

定員:20名(5月16日(月)に募集開始予定)

講師:小花和宏之(農研機構)、早川裕弌(北海道大学)、齋藤 仁(名古屋大学)

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2022.10.11 追記

当日の様子(操縦体験)を短めの動画にまとめました。



2022/05/16

JpGU2022 地形鮮明化プロジェクト 発表リスト

 2022年5月22日(日)~27日(金)および5月29日(日)〜6月4日(土)に、日本地球惑星科学連合(JpGU)2022年大会が、ハイブリッドおよびオンラインで開催されます。地形鮮明化プロジェクトの関連する発表を下に記します。

本プロジェクトでは、5月26日(木) 15:30 〜 17:00 等で開催するセッション [H-TT14] HIGH-DEFINITION TOPOGRAPHIC DATA FOR CONNECTIVITY IN THE ANTHROPOCENE(高精細地形情報と人新世におけるコネクティビティ)を主催しております(EGUとのJoint Session)。


2022/02/16

開催告知:国際地下文化財ミニシンポジウム「地下文化遺産から学び、知り、考える」

2022年3月26日(土)16:00-20:00、国際地下文化財ミニシンポジウム「地下文化遺産から学び、知り、考える」がオンラインで開催されます。本プロジェクトも協力団体として参画しております。早川・小倉が報告を行います。詳細はウェブサイト、参加登録方法はPeatixをご覧ください。

ウェブサイト:https://www.tayacave.com/jpitubhminisymposiumtop
参加登録(Peatix):https://ubhminisymposium2022.peatix.com/



国際地下文化財ミニシンポジウム「地下文化遺産から学び、知り、考える」

概要:横浜市栄区にある横浜市登録史跡「田谷の洞窟」とイタリアの地下文化遺産(地下壕や石材採掘跡、洞窟教会など)で行われている調査研究や様々な試みを、広く一般の方々に知ってもらうためのオンライン・ミニ・シンポジウムを開催します。日本およびイタリアの複数の都市をネット中継で結び、部屋にいながら、今、何が問題でどんなことに挑戦しているのかを知ることができます。
 あなたは、「地下文化遺産」から何を学び、知り、考えますか・・・?

主催: 埼玉大学・地圏材料研究室
共催: イタリア国立研究会議-地中海研究所 (CNR/ISMed) / 田谷の洞窟保存実行委員会(企画/運営事務局)
後援: 現在調整中
協力: 宗教法人 定泉寺 / 筑波大学・地形学分野 / 地形鮮明化プロジェクト /公文国際学園高校生ボランティア(通訳)
開催日時 : 2022年3月26日(土曜日)16:00 ~ 20:00

プログラム(仮)
① 趣旨説明
    ・小口 千明(埼玉大学) 
② 田谷の洞窟の紹介
    ・渡邊 隆人(田谷の洞窟・定泉寺 住職)
③ 洞窟の美術
    ・緒方 啓介(鶴見大学)
    ・Laura Genovese (イタリア国立研究会議-遺産科学研究所(CNR-ISPC))
④ 洞窟内外の環境理解
    ・Luigi Germinario (パドバ大学)
    早川 裕弌(北海道大学
    ・Marco Leo (イタリア国立研究会議-応用化学・情報システム研究所(CNR-ISASI)) 
⑤ 地域づくり
    ・守田 正志(横浜国立大学)
    ・Giuseppe Pace (イタリア国立研究会議-地中海研究所(CNR-ISMED))
⑥ 人づくり
    ・田村 裕彦 (田谷の洞窟保存実行委員会) / 小倉 拓郎 (筑波大学) / 佐藤 学 他(横浜市立千秀小学校)
⑦ 世界の地下遺産
    ・Roberta Varriale (イタリア国立研究会議-地中海研究所(CNR-ISMED))
⑧ 総括(挨拶)
    ・小口 千明(埼玉大学)

2022/01/20

開催報告:横浜市立千秀小学校特別授業2021

今年度も、田谷の洞窟保存実行委員会の小大連携授業の一環として、横浜市立千秀小学校で出張授業を実施しました。その様子を写真で振り返ります。

早川「身の回りのいつもの景色をいろんな目線で見てみよう」

写真測量の原理を説明。右目と左目で見え方が違う??

田谷の洞窟・里山の計測成果を点群データで表示。

調査で活躍しているドローンにもさまざまな種類のものがあります。

今年度は、少し作業を行ってもらいました。
ワークシートに、地形の縦断面・横断面を描いてもらいました。


小倉「デジタル地図をつかってみよう!」(2022.01.18)

「デジタル地図を使ってみよう!」ということで、GISの原理や地理院地図の利用に関する実習を行いました。

久々の小学校での授業。こちらも楽しくなってきます。

今年度より文部科学省の「GIGAスクール構想」が始まり、児童たちは全員タブレット端末を持っています。この環境を生かして全員で地理院地図に触れてもらう。

過去の空中写真との比較、地形分類、土地利用、陰影図と標高、断面図や3D表示…
意外とまだ身の回りの環境のことも、調べてみると新たな発見が出てくるかもしれませんね!

2022/01/07

JpGU 2022 H-TT14 "HIGH-DEFINITION TOPOGRAPHIC DATA FOR CONNECTIVITY IN THE ANTHROPOCENE" / 日本地球惑星科学連合2022年大会国際セッション「高精細地形情報と人新世におけるコネクティビティ」発表募集

今年の日本地球惑星科学連合JpGUは、2022年5月22〜27日に、幕張メッセの会場とオンライン接続とを併用した、ハイブリッド形式での開催が予定されています。また、1週間後の5/29〜6/2には、オンラインポスターセッションも引き続き開催されます。

本年も、高精細地形情報に関するセッションを開催します。口頭発表はハイブリッド開催期間中の木曜午後(2022/5/26 PM2)、ポスター発表はオンラインポスターセッション期間中の金曜午後(PM2)にコアタイムが設定されております。地球人間圏科学(H)セクションからの開催となります。人間活動との相関にも着目し、「人新世(the Anthropocene)」を主な対象とした、高精細データの利活用を探ります。また、さまざまな現象の相互接続性(コネクティビティ)にも注目し、自然現象から人文現象まで、多様な「つながり」を紐解いていくことを目指します。高精細地形・地物情報のテクニカルな面から応用的な面まで、幅広いテーマでの研究発表をお待ちしています。 

http://www.jpgu.org/meeting_e2022/sessionlist_en/detail/H-TT14.html