西堀榮三郎記念探検の殿堂夏季特別展「好きを仕事に~小さいことの積み重ね」は、おかげさまで9月1日をもって会期終了となりました。ご来場いただいた皆様に感謝いたします。会期終了からしばらく経過しましたので、本展示内容について、写真で簡単に振り返ります。
本展示は、小学校高学年~中学生を主な対象として、地元の河川を研究している2人の若手研究者が、なぜ、どのようにして研究者を目指そうと思ったのかを描いたキャリア教育展です。
入り口には等身大のパネルが!!(お恥ずかしながら…)
ここに、来場者の皆さんに「好き」や「あこがれ」「夢」を書いてもらいました。
このパネルは、展示期間前に撮影したものですが、これがなんと…‥
こうなりました!!すごい!!
お子さんから大人まで、多くの人に書いてもらいました!
2Fに上がると大きなポスターがお出迎えしてくれました。
展示会場です。
左手には愛知川における研究紹介、右手には参画した研究者のヒストリーパネル。
それぞれの研究者はどんなことに興味を持って研究者を目指したのでしょうか?
愛知川の研究紹介パネル。
東京大学CSISと滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの共同研究について
取り組みの経緯や進捗状況をまとめました。
中央にある愛知川扇状地の写真は、本プロジェクトの早川が撮影したものです。
(来年度から使用される東近江市の社会科副教材に使用されるかもしれないそうです)
本プロジェクトの小倉のヒストリーパネル。
「地理が好き」「場所に興味がある」といったものから、
どのようにして博士課程に進学したかをまとめていただきました。
机の前方には…!?
小倉がこれまで愛用してきた高速道路地図や、進学を決める際に執筆した学術論文が!
私は、同じ出版社の地図を購入し、道路の伸び具合や街の形状の変化について見るのが昔から好きでした。
「虫が好き」が広がり、大学のサークルでのエピソードや博士課程修了後の研究についても描かれています。
大きなアミで蝶をとるそうです。
奥の展示コーナーには、研究をすすめる上での思考段階の紹介を。
論文になると、成果を残すわけですが、ここでは「なぜそれをしようと思ったか?」を
まとめてもらいました。
発想段階で、違うことを考えていて、出てくるとこうなるか!ということも
よくあることですね。
ガラスケースの中には研究に行きついた展示品が。
Phantom2 Vision+、懐かしいですね。
ドローンの映像展示や、漫画も。
学芸員さんに話を伺うと、漫画に興味を持ってくれたお子さんも多かったそうです。
学芸員さんと展示物の制作にかかわる議論で、私も自分の過去を振り返るプロセスを通して、自分の原点を見つめなおすことができました。忘れていた気づきやモチベーションを掘り起こすことができました。研究者は、展示にもあるように流動的で、数年単位で大きな転換点が発生します。その中で、自分のかじ取りをどう進めるのかを考えることで、あらたな道に通ずるのかもしれないなと思いました。
来場してくださった皆様、そして1月よりお世話になりました西堀榮三郎記念探検の殿堂の小林亜美さん、武藤恭子さん、角川咲江さんに改めて感謝申し上げます。
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